プロフィール

哲学博士 マティアス・コッホ
Dr. Matthias Koch
日独交流の橋渡し役

 マティアス・コッホは、マールブルク大学で社会史・経済史・日本学を専攻し優秀な成績で卒業(1990年)。修士課程修了後、東京大学にて2年間(1991年~1993年)、「20世紀の日本の産業史と企業経営史」をテーマに研究滞在をする。東京大学での研究滞在期間に高度な日本語能力を習得。1992年に修士論文『戦後日本における原子力政策史』(Geschichte der japanischen Kernenergiepolitik, Förderverein Marburger Japan-Reihe, 1992年)、そして1998年に博士論文『第二次世界大戦後の日本経済の軍需から民需への転換』(Rüstungskonversion in Japan nach dem Zweiten Weltkrieg. Von der Kriegswirtschaft zu einer Weltwirtschaftsmacht, Iudicium Verlag, 1998年)を出版する。

 日本での長年の研究経験を基礎に、大学での講師活動等を通し、日本分析のための理論的、実践的枠組みを打ち立てる。修士課程、及び博士過程修了後は、研究員、講師、教授代理、日本語教師として、マールブルク大学(1993年~1997年)、ドイツ日本研究所(1998年~2008年)、デュッセルドルフ大学(2001年~2002年)、ハンブルク大学(2008年~2009年)、ベルリン大学(2009年~2010年)にて教職に就く。その後、日本企業調査、日本市場調査の専門家として独立。ビジネス・コンサルタント、コーチング、日本語ードイツ語(英語)翻訳などの業務を行う事業を立ち上げる。彼の実践を尊ぶ「ドイツと日本の橋渡し役」としての国際的能力は、大学でのアカデミックな場で鍛えた、リサーチ・分析能力、専門知識、戦略的思考を基盤とし、日々、改良・改善が行われている。

 日本での12年間の滞在期間は、日本語を洗練されたものにし、国際的感覚を研ぎ澄ました。その成果は10冊の著作と2つのデータバンクなどとして出版されている。得意な業務は、戦略的リサーチと分析、並びに日本語で書かれた文章の収集や、それらデータの効率的解析である。彼の情熱は、技術分野、学術的分野、経済的分野、政治的分野そして社会分野のテーマと取り組むことに向けられており、全ての分野に疎通した日本専門家と言えるであろう。

 コッホは市場調査、産業構造調査等を用いた日本分析の専門家、兼ビジネスコンサルタントであるだけではなく、日本以外のアジアの国々の経済、社会、文化のリサーチ、研究、分析、コンサルタントも行っている。彼の企業コンサルタント業務は、世界中にいる専門家とのネットワークを用いることで、情報の精度を確かなものにし、情報の高品質が保たれている。

富士山を背景に私人としてのマティアス・コッホの写真

研究業績_Selected Publ._M. Koch_Book Covers

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